TKYTEL COMMENT 29 東京広域電話網 KusaReMKN yude pepepper Sgch 2026-02-11 GENkaigi 2026 in Shibuya に参加しました 1. はじめに 東京広域電話網(以下、網とする)は、[TC26] において告知されたとお り、2026 年 2 月 7 日(土曜日)に渋谷フクラス GMO Yours において開催 された GENkaigi 2026 in Shibuya(以下、GENkaigi とする)に参加し、展 示を行った。 この文書では、当該イベントの参加にかかる事前準備、出展内容、そして 反省について述べる。 2. 参加の経緯 GENkaigi の開催については、遅くとも 2025 年 12 月時点から案内があ った。その時点において、網は Open Source Conference 2026 Osaka(以 下、osc26os とする)への参加が決定していた [TC22]。GENkaigi が開催さ れる日程は osc26os のちょうど一週間後に開催されることから、GENkaigi に網として参加することについては検討されていなかった。 しかし、2026 年 1 月 8 日 2 時ごろ、GENkaigi を主催する慕狼ゆに氏 から KusaReMKN に宛てイベントで展示することに関する誘いがあり、各種 企画書の送付があった。これはきなこ氏からの推薦を受けたものであった。 網としての参加について、これまでの各種のイベントへの参加の経験から、 KusaReMKN 一人での対応は大きな負担となることが判っていた。同日 8 時 ごろ、他のメンバーへ打診した上で、後日回答する旨を伝えた。 上の誘いを受け、yude、pepepper、および Sgch に対し打診を行った。そ の際、かなりトチ狂ったスケジュールであること、osc26os で展示したネッ トワークをそのまま活用可能であるため構成に係る追加の負担はあまり大き くないこと、MiKANET からワードプロセッサを供用できないこと、宅配によ る搬入が難しいため車が必要であること、などについて伝えた。yude およ び pepepper においては、その時点で参加可能である旨を確認できた。これ を受けて、同日 17 時ごろ、慕狼ゆに氏に宛て参加可能である旨を伝え、申 し込みに至った。 3. 展示申し込み 展示の申し込みにあたって、2026 年 1 月 8 日 18 時ごろ、慕狼ゆに氏 から送付された Google Forms にて、下記のとおり申し込んだ。 出展ブース名 東京広域電話網 展示概要文 東京広域電話網(Tokyo Wide Area Telephony Network)は、IP 電 話技術を利用したオレオレ電話網です。IP 電話網を作り、そして 運用することを口実に、情報通信に関するさまざまな自由研究を行 っています。展示では、独自の IP 電話網に接続された黒電話によ る通話や、モデムを用いたダイヤルアップ接続のデモンストレーシ ョンを予定しています。 展示画像 と同様の画像 展示内容に関する Web サイトなど URL 電源使用容量 200 W 搬入方法 車両搬入かつ台車利用 4. 申し込み以降の連絡 申し込みの内容は 2025 年 1 月 8 日 19 時ごろに確認されたようであ り、イベントで利用する会場との兼ね合いから、利用する駐車場などについ て確認があった。 同月 12 日 16 時、展示による参加が確定した旨の連絡があった。併せ て、団体のロゴデータなどについて追加で提出可能か尋ねられた。これに対 し、CIB-MC 氏が 2025 年 4 月に考案したバナー [BANNER] を提出した。 同月 27 日、宅配による搬入について、可能になった旨の連絡を受けた。 配送に係る各種の情報を提供いただいた。 上を受けて、同月 31 日、osc26os の出展を完了したのち、osc26os の会 場付近の宅配センターから段ボール二箱を送付し、その旨をイベント運営ス タッフへ伝えた。 2 月 6 日、イベント運営スタッフより、段ボール二箱が会場に到着した 旨の連絡を受けた。併せて、台車による搬入に際して、到着時刻を確認した い旨の連絡を受けた。到着時刻に関する連絡は pepepper に係るものであっ たので、当人に連絡を依頼した。 また、同日 22 時ごろ、当日は 12 時から会場に入場できる旨の連絡があ った。 5. 出展準備 5.1. ネットワーク 当該イベントにおけるネットワークは KusaReMKN によって構成された。 提供される電話サービスは、ブースで展開される固定局と、KusaReMKN 自身 とともに移動する移動局からなる。 固定局と移動局とのいづれも、osc26os で利用されたものをそのまま利用 した。構成の変更はないから、説明を割愛する。 5.2. 頒布物や表示のための展示物 osc26os で頒布したものと同様のフリーペーパーを頒布し、NT 東京で用 意された公衆電話の使い方に関する資料をそのまま使用した。加えて、「撮 影 OK、SNS OK」の表示を用意した。 6. 出展 展示に先立って、会場の準備や設営が行われた。各展示における標準的な 資材の提供は 2 台の机と 2 台の椅子であるところ、便宜を図ってもらい、 3 台の机と 3 台の椅子を以って広めのスペースを提供していただいた。展 示物として、固定局に接続される 2 台の電話機、1 台のモデム端末、及び 1 台のワードプロセッサを展示した。また、移動局では、壁掛け電話機を木 板に取り付けたものを肩に掛けて展示した。 また、ワードプロセッサと VoIP ゲートウェイとの間に接続されて、モデ ム接続のハンドシェイク音を大音量で垂れ流すためのアンプ・スピーカ機器 が pepepper によって持ち込まれた。ワードプロセッサを用いて Web ペー ジを表示する際にハンドシェイク音をブースに響かせていた。 会場内では無線 LAN によるインターネットアクセスが提供された。通信 品質は良好であり、他局への発着信も問題なく可能であった。イベントが開 始して間もなく、固定局は会場内の無線 LAN を利用し、MikaNeTEL を経由 して東京広域電話網に接続した。また、ダイヤルアップ接続によるインター ネットアクセスも実現した。移動局は KusaReMKN によるモバイル通信回線 を利用し、MikaNeTEL を経由して東京広域電話網に接続した。 展示の説明では、これまでに参加した過去のイベントと同様に、NTT が PSTN(公衆交換電話網)を廃止し、IP 電話に移行したのであるから、私た ちにも同様のことができるはずであるという考えのもと、実際に自作の電話 網を構築したことを紹介した。網を構成する各メンバが電話局のサーバを設 置し、それらを VPN 越しに接続することで、公衆網とは独立した電話網を 実現できていることを説明した。 通話やダイヤルアップ接続を用いたインターネット接続のデモンストレー ションも行った。当該イベントの参加者においては、技術に精通していたり 興味のあったりする方々が多かったため、比較的スムーズにダイヤルを操作 できている印象であった。ワードプロセッサがダイヤルアップ接続を確立す る際のネゴシエーションの音を聞いて、懐しむ参加者の様子も見られた。 技術・学術イベント Hub のブースにおいて kimkim0106 氏が提供する電 話局が設置され、この局との相互通話も試みられた。そのため、会場内には 合計 5 台の電話機が存在し、それぞれが通話可能な状態となっていた。 全体を通し、東京広域電話網について知っている・聞いたことがあるとい う参加者が多かった。ただし、東京広域電話網を初めて知るという参加者か らは、どうしてこのような電話網を作ろうと思い立ったのか、動機は何なの かという質問を受けることが多かった。これに対し、自分の手で構築したネ ットワークやサーバなどのシステムが実際に稼動することが楽しく感じられ ることを理由の一例として挙げた。加えて、時代の移ろいの中で失われてい く技術に焦点を当てなおすということについて述べた。かつての技術者がそ の精神を懸けて作り上げたモノや技術を取り上げ、現代に蘇えらせ、あるい は伝えていくことは大きな意味を持つと考えられることを述べた。 7. 反省 7.1. 総括 全体を俯瞰すれば、これまでに参加した過去のイベントの反省が活きた形 となった。特に、展示のための物品においては、直前に osc26os が開催さ れていたことから、不足なく準備が行われていた。また、当該イベントにお いては、東京広域電話網を既に知っているような参加者によって、展示スペ ースの前方が長時間占有されるような事態は発生しなかった。 osc26os で指摘のあった、電話網を構成するサーバや VoIP ルータなどを 見せるような形での展示について、今回のイベントにおける展示スペースに は余裕があったため、実践を試みた。電話機はどのように受電しているのか などといった質問において回答しやすかったため、今後はこの方式によって 展示を行っても良いと考えられる。 7.2. SNS を用いた広報など これまでに参加した過去のイベントにおいてもそのようであるが、広報や 周知のための活動が極端に小さい傾向にある。現に、当該イベント開催中に おける網としての SNS への投稿はまさに 0 件である。東京広域電話網とし ての活動をさらに周知するため、会場に到達した時点や設営を完了した時 点、イベントの開始時点などで SNS に投稿するなど、積極的な対外的アピ ールが必要であると考えられる。 7.3. osc26os に引き続いて osc26os の反省 [TC28] にも述べられているとおり、永谷園のお茶漬けの もとを用いた企画が画策されていた。これについて、GENkaigi では実施す る予定であったが、とうとう実施されなかった。原因は [TC28] に引き続い て事前の準備不足にある。 8. おわりに やはり、日頃からの体調管理に留意すべきである。特に、冬季の太平洋側 では空気が乾燥し、喉や鼻を痛めやすいため注意が必要である。 また、イベント参加のための移動手段も事前に充分検討すべきである。移 動や駐車に係るコストは、大抵の場合小さくない。また、ある移動手段が利 用できなくなった際の、第二第三の手段についても予め検討し、これも見据 えたコスト意識を持つべきである。 9. 参照 [BANNER]: [TC22]: 東京広域電話網, KusaReMKN. Open Source Conference 2026 Osaka に参加します. TKYTEL COMMENT 22. 2025-12-16, 2025-12-24. [TC26]: 東京広域電話網, KusaReMKN, yude, pepepper, Sgch. GENkaigi 2026 in Shibuya に参加します. TKYTEL COMMENT 26. 2026-01-13. [TC28]: 東京広域電話網, KusaReMKN, ねじくぎ, 夜鍋ヨナ, 信濃眞伊. Open Source Conference 2026 Osaka を終えて. TKYTEL COMMENT 28. 2026-02-04, 2026-02-09. 以上