TKYTEL COMMENT 34 CIB-MC 2026-03-28 ISDN 電話機を東京広域電話網へ接続する手法についての調査 1. はじめに 本文書では、ISDN 電話機を東京広域電話網(以下、網とする)へ接続す る手法について調査等を行なった結果をまとめる。 調査対象としたのは株式会社アレクソン製 VoIP アダプタの VIA300 であ る。当該機を入手し著者が管理する VoIP 局である hedgehog-tokyo 局へ接 続した。 hedgehog-tokyo 局の別電話機へ発信を行い正常に通話が行えることを確 認し続いて接続ホップを利用して MikaNeTEL の接続試験番号に発信し接続 試験の音声が聞こえることを確認した。 本文書上で、敬称は省略する。 2. 本文書の情報を使用する際の注意事項 VIA300 は、IP 電話サービス「OCN ドットフォンオフィス」で利用するこ とを想定して設計・製造された機器である。 設計・製造の用途以外での利用については想定されていないため株式会社 アレクソンへの問い合わせは行わないよう、本文書の利用者に要請する。 3. VIA300 の入手 当該機については製造元での販売が終了している。そのため入手に当たっ ては、主に各種オークションサイトか中古品販売店を利用することになる。 著者は本文書での調査を行うに当たり野澤電機より動作未確認ジャンク品 として VIA300 を入手した。 3. ISDN 電話機の入手 当該の電話機についても各種の機材が販売終了している。こちらも入手に 当たり各種オークションサイトか中古品販売店を利用することになる。 本文書での調査を行うに当たり Yahoo! オークションを利用して NTT S-2000 を入手した。 4. 各種機材の接続 今回の調査では下図のように機材を接続した。 HPE ProLiant TM200 (FreePBX) | (Ethernet cable) | ALEXON VIA300 | (U point cable) | YAMAHA RT58i (as DSU) | (S/T point cable) | NTT S-2000 5. VIA300 の設定 VIA300 には DSU が内蔵されているが当該の DSU を使用する設定に物理 スイッチを切り替えた場合、VIA300 の S/T 点から VoIP での発信ができな い。 上記の理由により内蔵 DSU は使用しない設定として別途 DSU を用意・接 続しその S/T 点を使用する。今回の調査では YAMAHA RT58i を DSU として 使用した。 VIA300 には LAN 側の IP アドレス設定を変更する機能がない。したがっ て 2 重 NAT 状態にはなるが FreePBX 側のネットワークと接続する際には WAN ポートを利用する。 前述の通り LAN 側の IP アドレスを変更する機能がなく、IP アドレスは 固定値の「192.168.1.1/24」となっている。WAN ポート側のアドレス範囲と 重複する場合は、アドレス範囲を変更する必要があると考えられる。 LAN ポート側に PC 等を接続しブラウザで Web 管理画面に接続する。前 述の理由により WAN ポート側の設定ページでは「DHCP クライアント」を選 択する。 続いて「VoIP-サーバーの登録」設定ページでは下記の内容を設定する。 - VoIP サーバー: VoIP サーバーのホスト名、または IP アドレス - VoIP サービスドメイン: VoIP サーバーのホスト名、または IP アドレス - VoIP ユーザ ID: VoIP サーバーに接続するための ID(内線番号等) - VoIP ユーザパスワード: VoIP サーバーに登録のパスワード - VoIP 電話番号: VoIP サーバーに登録の内線番号 当該機では VoIP の発信時に「anonymous@localhost」ユーザーとして VoIP サーバーに接続要求を投げる。従って VoIP サーバー側で anonymous 接続を受け入れる設定を行う必要がある。 当該機から VoIP で発信できる番号には制限がある。VoIP で発信する番 号の制限設定を追加・変更することは製品仕様上できない。ただし「01X~ 09X」で始まる番号については、標準設定で VoIP からの発信となる。弊局 は交換局ホップを先頭 0 番で実装しているため、この仕様は問題にならな かった。 6. 通話試験 S-2000 から局内の内線へ発信を行い正常に通話が行えることを確認し た。MikaNeTEL の接続試験番号に発信し試験の音声が聞こえることを確認し た。 7. おわりに また電話機が増えました。 以上